インタビュートップ > Vol.3 駐日ドイツ連邦共和国大使 ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン

駐日ドイツ連邦共和国大使 ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン

1950年代前半、梁瀬自動車(現ヤナセ)によってメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンの輸入販売が開始され、日本におけるドイツ車の歴史は始まった。それから約60年の時を経てドイツ車は、その性能や品質、デザインなどが高く評価され日本の輸入車市場において7割以上のシェアを誇る、輸入車の代表格となっている。EURU50周年を機にあらためて、駐日ドイツ連邦協和共和国大使 ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン氏にこれまでEURUと共にしてきた活動とこれからの展望、そしてドイツ車の魅力について伺う。

「ヴィンテージカーがもっと気軽に公道を走行できる、より多くの人が輸入車の魅力に触れられる機会を」

ブリュール ところで、ドイツには“他人の趣味には口を出すな”ということわざがありますが、多くの日本のお客様にドイツ車は親しまれています。大使からご覧になって、あらためてドイツ車の魅力とは何だとお考えでしょうか。

ヴェアテルン大使 おっしゃる通り、本来であれば他人の趣味をとやかく言うべきではありませんが(笑)、個人的にはドイツ車が日本で好評を得ているのは大変嬉しいことです。先日、宮沢経済産業相が、長い間メルセデス・ベンツに乗っておられると発言されていましたが、ドイツ車が日本の大臣にも支持されているのは、とても喜ばしいことです。

ドイツ車にとっては、デザイン性、信頼性、そして高品質な仕上がりが共通するトレードマークといえるものです。また個人的な趣向でいえば、気品とスポーツ性能もドイツ車の特徴であると感じています。それも日本のお客様にご好評いただいている要因のひとつでしょう。しかしながら、日本市場において輸入車のシェアが5%というのは、十分とは言えませんし、私たちの共通のゴールはこのシェアをもっと高めることにあると思います。ですから、今後、日本とEU間の自由貿易協定がこれを後押ししてくれることを願っています。

ブリュール その通りです。EURUとして、会員であるインポーターのシェアが高まることは、とても期待するところです。輸入車をより魅力的なものとするために、そして現在の約5%という輸入車の市場シェアをさらに高めるために、何かよいアイデアはありますでしょうか。

ヴェアテルン大使 私自身としては、海外メーカーと日本のメーカーが互いに協力関係にあることが、良い効果を生むと感じています。すでに日産・ルノーとダイムラー社がディーゼルエンジンの分野で協力していたり、トヨタとBMWがスポーツカーの開発において提携関係にあります。こうした活動が輸入車をより魅力的にすることにつながると期待しています。

また、これからはさらにプレミアム以外のカテゴリーの輸入車が注目されると思います。昔から日本では大型のプレミアムなモデルの需要が高い傾向にありましたが、上位ブランドは既に中型や小型のクルマを輸入しています。これらのカテゴリーにむけて、インポーターはより魅力的な商品を投入すべきだと思います。

そして最後に、重要なこととして、日本はコレクターの国です。それは大切な資産です。丁寧に維持されている初代のMINIやビートル、ポルシェなどヴィンテージカーをこれだけ持っている国はEUにはありません。しかしながら、残念なことに、日本ではこれらのヴィンテージカーを公道で走らせるためには、とても費用がかかるため個人の倉庫に隠されているのです。これはドイツ大使館やEURUの仕事の領域ではありませんが、これらのクルマを安い税金と費用で走行できるようにすれば、一般の人たちもそうしたヴィンテージカーを目にする機会が増えるでしょうし、それによって輸入車に魅力を感じたり、よりいっそう関心を深めることもあると思うのです。

ブリュール まさに、そうして輸入車のバラエティーの豊富さ知ってもらうことが、シェアを高めることにつながると思います。フォン・ヴェアテルン大使、本日はありがとうございました。

ヴェアテルン大使 ご協力に感謝します。そして、EURUの次の50年の更なる成功をお祈りいたします。また、EURUとドイツ大使館の良好な協力関係がこれからも続くことを願っています。

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インタビュアー:euru.info(EURU) 副理事長兼専務理事 フリーデマン・ブリュール (Dr. Friedemann Bruehl)
1948年生まれ。ドイツ・ヴィーズバーデン出身。学生時代にドイツ学術交流会の奨学金制度で来日し、日本語を習得する。帰国しダルムシュタット大学工学博士号取得後、東京大学生産技術研究所にて交通工学の講師を務める。1986年、この年創業したダイムラー・ベンツ日本(現メルセデス・ベンツ日本)に入社。技術コンプライアンス部長などを歴任する。2012年7月よりEURU副理事長兼専務理事を務めている。

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