インタビュートップ > Vol.15 マクラーレン・オートモーティブ・アジア 太平洋地域担当リージョナル・ディレクター デイビッド・マッキンタイヤー

マクラーレン・オートモーティブ・アジア 太平洋地域担当リージョナル・ディレクター デイビッド・マッキンタイヤー

マクラーレン・オートモーティブはF1チームなどで知られるマクラーレングループの市販車開発部門。 かつてはマクラーレン・カーズとしてマクラーレンF1や、メルセデス・ベンツとの協業でSLRマクラーレンなどの市販車を手がけてきた。 マクラーレン・オートモーティブは2010年に設立、翌年に発表されたMP4-12Cを皮切りに、毎年新型モデルを導入するという計画を掲げている。 日本では2012年にアジア太平洋地域初のショールームを大阪にオープン。 同年に東京、2015年には福岡にも出店している。リージョナル・ディレクターのマッキンタイヤー氏に今後の日本市場の展望について話を伺う。

マクラーレン・テクノロジーセンターに行けば、マクラーレンを買わずにはいられなくなります。

EURU 先日、新しいスポーツシリーズというモデルが発表されましたが、マクラーレンのラインナップには、アルティメット、スーパー、スポーツという3つのシリーズがあります。あらためてそれぞれの役割を教えてください。

マッキンタイヤー まず「650S」と「675LT」というスーパーシリーズはブランドの中核を担うモデルです。フェラーリやランボルギーニといった限られたスーパーカーのセグメントに存在しています。一方で新しく追加したスポーツシリーズの「540C」と「570S」は、新しいお客様をブランドに誘致する役割があります。イタリアブランドのオーナーではなく、これまで我々とあまりつながりのなかったドイツブランドのスポーツカーのオーナーに向けて語りかけることができるものです。「P1」と「P1 GTR」の属するアルティメットシリーズは他のセグメントとは異なる、まさに究極と呼ぶにふさわしい、特別なモデルです。

EURU ちなみにP1 GTRは、P1オーナーのみが購入できるモデルだと聞きましたが、日本にP1 GTRのオーナーは何人いらっしゃるのですか?

マッキンタイヤー 詳しくは言えないのですが、1人?10人の間ですね(笑)。

EURU 新世代のマクラーレンの市販車はMP4-12Cなど、もともとF1マシンの「MP4」に由来した車名で登場しましたが、現在は650などの数字に置き替わっています。それはなぜでしょうか?

マッキンタイヤー 正直に申し上げますと、それを決める過程には関わっていませんでしたので、正確な答えは分かりません。しかし、例えば650であれば、これは650馬力のクルマだと分かりますので、よりシンプルに、クルマの性能が伝わるネーミングを選んだのだと思います。MP4-12Cという名前はちょっと難しいですからね(笑)。

お客様にはよく次々と新しいクルマが出てくるね、と言われます。ただ、実際はそうでもありません。アルティメットシリーズのP1はすでに完売していますし、スーパーシリーズとスポーツシリーズがそれぞれ2モデルずつあるだけです(笑)。これらの違いをきちんとお客様にも伝える必要があると思っています。

EURU しかし、フェラーリが4シーターを、ランボルギーニがSUVをつくる時代に、2シーターのスポーツカーのみをつくっている量産メーカーは世界でマクラーレンだけだと思うのですが、将来、例えば4シーターやSUVなどのラインナップを増やしていく計画はあるのでしょうか?

マッキンタイヤー いまのところ4シーターやSUVをつくるという計画はありません。昨年、世界で1,600台を生産しましたが、スポーツシリーズを導入したり、P1 GTRのようなモデルをつくったりで実は手一杯です。マクラーレンだけが2シーターのスポーツカーのみを作っているとお話しいただきましたが、すべてのクルマがカーボンファイバー構造でつくられているのもマクラーレンだけです。我々はとってもユニークなブランドなのです。

EURU マクラーレン・オートモーティブが市販車をつくるようになってまだ4年ですよね。マクラーレンというブランドがロードカーとしてどのように評価をされていると分析していますか?

マッキンタイヤー 実は私がマクラーレンに入社してまず最初にしたのは、多くのお客様になぜマクラーレンを買ったのかという質問をすることでした。そして、お客様は十分なリサーチをして、テクノロジーも理解した上で、ご自身のためにマクラーレンを買っているということがわかりました。例えば周りに見せびらかすことよりも、日常使いにも適しているサスペンションシステムを重視されているのです。

最近、競合車のオーナーに会う機会もあったのですが、そこで話していると周囲に自慢するためにそういったクルマを買う人たちと、自分のために買う人たちがいることが分かりました。そして、マクラーレンに魅力を感じるお客様は後者の方々です。マクラーレンを買うということは、とても洗練された行為なのです。

EURU マッキンタイヤーさんが個人的に1番好きなモデルはどれですか?

マッキンタイヤー 実はサーキットでP1を運転したことがあります。8周ほど周回したのですが、それはもう素晴らしい体験でした。その後3日間はもう寝る間もないほど、友人に写真やビデオを送るので忙しかったんです(笑)。そして、いまエンジニアから素晴らしい評判を聞いていて、まだ試乗する機会がないのは675LTです。ここではっきりしておかなければいけませんが、675LTは日常的にロードカーとして乗るクルマではないということです。サーキット走行を頻繁に楽しむ人のためのモデルです。日常でロードカーとして使いたいという人には650Sをオススメします。

EURU ところでイギリスに素晴らしいファクトリーがあるとお聞きしたのですが、オーナーであれば見学も可能なのでしょうか?

マッキンタイヤー マクラーレン・テクノロジーセンターという施設ですが、ヒースロー空港から20分くらいのところにある、とても素晴らしいところです。一般公開はしていませんが、日本のマクラーレンのお客様であればどなたでも歓迎いたしますし、将来のお客様も含めて、ディーラーを通じてご予約いただければ、VIPのプライベートツアーを手配いたします。工場、施設、F1、ヒストリックカーも見学できます。

もしスポーツカーやスーパーカーを買える方が、あの場所に行けば、おそらくマクラーレンを買わずにはいられなくなります(笑)。私自身もとても衝撃を受けました。各社のいろいろな工場にも行っていますが、他とは全く違います。まるでSF映画のようなとても特別なところです。また、同じ建物の中に、F1チーム、ロードカーチーム、テクノロジーチームのすべてが集まっています。私も3週間前にテクノロジーセンターを訪れていたのですが、ランチの時に、隣にF1チームのマネージング・ディレクターのジョナサン・ニールが座っていました。レースやロードカーの話をしました。私が日本や中国市場の話をすると、彼らはエアロパッケージやF1の開発の話をしてくれます。カフェラウンジに行けば、ジェンソン・バトンが隣に座っていました。そんな特別な経験ができてしまうのです。

EURU 素晴らしい経験ですね。これからもっと日本に新たなオーナーが増えることを期待しています。

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