インタビュートップ > Vol.19 アストンマーティンジャパン マネージングディレクター 寺嶋 正一

アストンマーティンジャパン マネージングディレクター 寺嶋 正一

アストンマーティンは2013年に100周年を迎えた歴史あるブランドだ。日本には1994年にアトランティック商事(現アトランティックカーズ)が正規輸入販売を開始。2000年代にはフォード傘下のプレミアム・オートモーティブ・グループ(PAG)として、アストンマーティンアジアパシフィックが輸入を手がけるようになる。そして今年1月、日本法人であるアストンマーティンジャパンが設立された。マネージングディレクターの寺嶋正一氏にこれからの日本市場の展望について話を伺う。

アストンマーティン=『007』だけでなく、多面性を知っていただきたい。

加藤 現在の日本市場の状況はいかがですか? 

寺嶋 今年は想像していた以上に好調です。スペシャルエディション以外は特に新しいモデルが出たというわけではありませんが、お客様も現ラインナップの最熟成期ととらえてくださっているようで、実際にどのモデルもかなりの精度に仕上がっていると思います。

加藤 人気のモデルはどれなのでしょうか?

寺嶋 実はラピードが一番売れています。全体の35%から40%くらいを占めています。

加藤 へぇ〜、それは意外ですね。

寺嶋 どのモデルを購入するのかを決断する際に、やはり奥様の意見は大きいのかなと思います。子供を乗せたり、ショッピングにも使いやすい、やはり4ドアという選択肢が受け入れられやすいようです。ラピードSはアストンマーティンのラインナップにおいてもっとも多面性があるモデルです。週末にサーキットを走ることもできるし、旅行にも、ドレスアップしたデートにも使えます。

加藤 たしかにそうですね。一方で、ヴァンテージ、DB9、ヴァンキッシュといった2ドアモデルの役割と違いが、少しわかりづらいような気もしますが。

寺嶋 たしかに、スタイリングが似ている点などはご指摘を受けます。ただし、それぞれはしっかりと別の個性をもっています。どれか特定のオススメのモデルというものはなくて、とにかく乗っていただく機会をもうけて、各モデルの狙いをしっかりと説明し、お客様のライフスタイルに合うものを提案していく。そういったセールスのスタイルをとっています。

加藤 いま販売店は全国にいくつあるのですか?

寺嶋 東京に2店舗、それから大阪、名古屋、そして今年の4月に福岡にできましたので現在5店舗です。福岡はまだ仮店舗なのですが、11月に大きなショールームが完成予定です。

加藤 中国、四国地方や東北、北海道などにはまだないのですね。さらに増やしていく予定はありますか?

寺嶋 あります。問い合わせをいただくこともあるのですが、やはりメンテナンスが心配だからと断念されるケースもありますので、しかるべき場所にディーラーを設置していこうという話はしています。アンディ・パーマーCEOの戦略としてもディーラー開拓は重要な位置づけですし、現在はいろいろと調査中です。

加藤 そういえば先日、10年払いなんていうユニークなローンの話をうかがいましたが、反響はどうですか?

寺嶋 アストンマーティンのお客様は実はローンの利用率がすごく低くて、全体の2割くらいしかありません。ただし、約100年の歴史において約7万台を生産し、その9割がいまも現役であるという事実があります。そういった長く所有する価値のあるクルマということで、最長10年の“ヘリテージローン” というプランを作りました。V8ヴァンテージであれば、ボーナス払いが28万円になりますが、月々約9万9000円程度で買えるというものです。これまでアストンマーティンを諦めていた方にも振り向いていただけると思います。

加藤 たしかに、これなら買えそうですね。ボクにはボーナスはないけど(笑)。これからの計画として、なにか楽しみなものはありますか?

寺嶋 アンディ・パーマーCEOがこれからの100年を“セカンド・センチュリー”と呼んでさまざまなプロジェクトを動かしています。先ほどモデルの違いがわかりにくいといった話がありましたが、それも今後のモデルではよりわかりやすく改善していこうと考えています。ですから、プロダクトについてはこれから面白くなると思います。

加藤 ダウンサイジングとかトレンドテクノロジーに対してはどう取り組んでいくのでしょうか?

寺嶋 いまのところは何も言えないのですが、やはりV12エンジンはアストンマーティンにとって1つの核でもありますし、エンジンの鼓動を大切にしていきます。

加藤 新しいV8エンジンに関してはAMGとの共同プロジェクトで開発されていると聞きました。

寺嶋 順調に進んでいると聞いています。レースを通して得たノウハウをフィードバックしていく、というもの作りへの考え方はこれまでと変わりません。アストンマーティンは“タイムレス”という言葉を使っていますが、時代を超えた美しさがある。マーケットの声を聞いて品質改善に取り組みながら、長く愛されるクルマを作り続けなければいけません。

加藤 やはりいまの多くの人はアストンマーティン=『007』のイメージをもたれているのでしょうか?

寺嶋 そうですね、それが1つのキーにはなっていると思います(笑)。ただし先程もお話しましたが、アストンマーティンに多面性があります。ストレートにスポーツカーでもラグジュアリィセダンでもありません。ですから『007』だけでもない、いろんな面があることをもっと知っていただくようにしていかなければいけないと思います。

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インタビュアー:カーグラフィック代表取締役社長 加藤 哲也
1959年生まれ。東京都出身。大学卒業後はテレビ番組制作会社に勤務。1985年、出版社である二玄社へ転職。自動車専門誌『カーグラフィック』に配属される。2000年に編集長に就任。2007年には姉妹誌であった『NAVI』の編集長も歴任した。2010年に二玄社からカーグラフィックの発行を引き継ぎ同社を設立、代表取締役社長を務める。

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