インタビュートップ > Vol.21 ジャガー・ランドローバー・ジャパン 代表取締役社長 マグナス・ハンソン

ジャガー・ランドローバー・ジャパン 代表取締役社長 マグナス・ハンソン

1957年、新東洋企業が英国BLMC社(ジャガー、ローバー、トライアンフ、MG、ミニ)の輸入代理権を取得。ジャガー、ランドローバーをはじめ日本における英国車の歴史が幕を開ける。その後、両社は別々のブランドとして歩むが1989年、ともにフォード傘下におさまりPAG(プレミアム・オートモーティブ・グループ)の一員となる。2008年にジャガー・ランドローバーがフォードグループから離脱、それを機に日本においてもジャガー・ランドローバー・ジャパンが設立された。2013年に30代の若さでCEOとなったマグナス・ハンソン氏にこれからの戦略について話を伺う。

ジャガーは巨額の投資でラインナップの再編を行います。

加藤 ここ数年の業績を見ていると、イヴォークのヒットなどもあり、ランドローバーが好調な一方で、ジャガーが低迷していたようにも見えます。この状況はどう捉えていますか?

ハンソン ランドローバーの好調の要因はプロダクトラインナップの豊富さにあります。イヴォークにはじまる一連のレンジローバーと、ディスカバリー、ディスカバリースポーツといったランドローバーシリーズなど、幅も深さもあって、しかも競合優位性もある。初代のレンジローバースポーツの登場以来、時間をかけて行ってきた若い世代に向けての取り組みが実を結びつつあります。

一方でジャガーは、これまでもっとも安価なモデルでもXFしかなかった。XFと言えば、メルセデス・ベンツEクラスやBMW5シリーズに匹敵するモデルですから、やはり多くの人にとって高価なわけです。プレミアムマーケットでもダウンサイジング化が進むなかで、ジャガーはそこへの対応が遅れていました。しかし、いまそれに対して巨額の投資が行われています。これからジャガーはラインナップの再編に向けて新世代モデルを投入していきますし、まさに先日、発表したXEがそれにあたります。

加藤 メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズに対抗する、待望のモデルですよね。ジャガーらしく走ることにこだわって後輪駆動を採用されていますが、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのいわゆるドイツ御三家にこれからどのように対抗していこうとお考えですか?

ハンソン ブリティッシュの魅力とは何か。ヘリテイジがあって、スポーティかつエレガントなデザインを身につけていることです。ドイツのプレミアムといえば、精緻でテクニカルなイメージ、ブリティッシュとは違うものです。デザイン、乗り心地、触感、あらゆる面においてブリティッシュらしさを打ち出していく必要があると思います。

もはや製品の性能としてはドイツ車に劣るものではないと考えています。ただしわれわれが目指すところは、世界最大の自動車メーカーになることではありません。もちろんある一定量の販売台数は必要ですが、やみくもに拡販を狙うというよりは、ジャガーのエッセンスを理解してくださる、走ることが好きな、そうした意識をもったターゲットカスタマーを想定しています。この数年間はDセグメントへのモデルの用意がありませんでしたが、ようやくいいクルマができました。いまはドイツ車が主流のこのテリトリーにもジャガーのよさを理解してくださる多くのお客様がいると思います。また、私はイギリス製品というものは、モノ作りを大事にする日本人の感性にとても合っているものだと思います。そういったこともあらためてぜひアピールしていきたい。

加藤 そういえば、ついにジャガーもフランクフルトショーでSUVのF-PACEを発表されましたが、ランドローバーとの競合という意味で心配はないでしょうか?

ハンソン それはありません。他社がどんどん進出してきている状況をみてもわかるようにSUVマーケットはいま拡大を続けています。そうした中で、ランドローバーは、イヴォークのような挑戦的なモデルで新しいカテゴリーを生み出す一方で、レンジローバーという他社が追随することができない、ヘリテイジと本格的な性能とブランドイメージのすべてを兼ね備えたモデルをもっている。

F-PACEはそうした拡大するSUVマーケットに対する1つの新しい提案なのです。Fタイプ譲りのデザインエッセンスをもつ、よりスポーティなSUVです。先ほど申し上げたようにジャガーが投資を拡大し、ラインナップを拡充していくうえでSUVやクロスオーバーといったモデルラインナップは必要であると考えます。そういう意味において不安はありませんし、日本市場にもこれから導入予定ですが、どのように迎えられるのかとても楽しみにしています。

加藤 そういえば、昨年の全米オープンの直後、すごくいいタイミングでプロテニスプレイヤーの錦織圭選手をブランドアンバサダーとして招聘されましたが、どのような効果がありましたか?

ハンソン たくさんの効果がありました。何よりうれしいのが、我々はファンになってもらうためにお金を払っているのではなく、彼自身がジャガーファンのひとりで、この関係が実現したことです。その後、彼とコラボーレションしたいくつかの特別仕様車を発表できたこともそうですが、これまでジャガーのことを知らなかった人に名前を知ってもらえたことはもちろん、知っていたけれども忘れていた人たちに、ふたたびジャガーを思い出してもらうことができました。

加藤 今年は東京モーターショーもありますが、ジャガー・ランドローバーの目玉はありますか?

ハンソン いろいろ用意してあります(笑)。ジャガー・ランドローバーの特別車輌部であるSVO(Special Vehicle Operations)が手掛けたレンジローバースポーツSVRやジャガー初のパフォーマンスSUV「F-PACE」も日本初上陸の予定です。ぜひ会場に足を運んでください。

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インタビュアー:カーグラフィック代表取締役社長 加藤 哲也
1959年生まれ。東京都出身。大学卒業後はテレビ番組制作会社に勤務。1985年、出版社である二玄社へ転職。自動車専門誌『カーグラフィック』に配属される。2000年に編集長に就任。2007年には姉妹誌であった『NAVI』の編集長も歴任した。2010年に二玄社からカーグラフィックの発行を引き継ぎ同社を設立、代表取締役社長を務める。

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