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第11回チンクエチェント・ポーリ(11th 500 POLI)

2011年4月11日


~南知多が新旧フィアット500一色に~

チンクエチェント博物館は2011年3月27日、愛知県知多半島でチンクエチェント・ポーリを開催しました。チンクエチェント・ポーリは、チンクエチェント博物館が10年前にチッタナポリに開館してから毎年開催されており、今回が11回目の開催となります。

今回は、新旧のフィアット500(=チンクエチェント)と希少なイタリア車、合計90台のエントリーがあり、風光明美な知多半島で、春の一日を楽しく過ごしました。

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折しも、3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震直後の開催でしたが、参加者の皆さんは数多くの支援物資を持ち寄り、また多くの義援金を募金されました。これらの支援物資と義援金は、チンクエチェント博物館のスタッフによって、被災地に速やかに届けられたとのことです。
また、開会式では、主催者のチンクエチェント博物館代表の伊藤さんの呼びかけで、被害にあわれた東北地方にむけて黙祷が捧げられました。

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今回で11回目を迎えるこのイベントは、当初はヌーヴォ500(二代目フィアット500)が中心のイベントでしたが、2008年3月から現行フィアット500が国内で発売されると、参加メンバーのすそ野がぐっと広がり、約半数が現行フィアット500の参加者となりました。

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女性ユーザーに人気のフィアット500

現地で驚いたのが、女性ドライバーの多さです。
現行フィアット500は、デュアロジックと呼ばれるセミオートマチックミッションがほとんどのグレードで用意されていますので、AT限定免許でも安心して運転することができます。
このようなクルマのイベントで女性がドライバー、もしくは、女性だけのグループで参加されるのは、他のイベントでは考えられないことです。

フィアットグループオートモービルズジャパン株式会社(FGAJ)は2011年3月、日本で10,000台目となる現行フィアット500のセレモニーを長野県で行いました。
この時、10,000台目の栄冠をつかんだのも女性オーナーでした。
このことからも、フィアット500がいかに扱いやすく、楽しくドライブできるクルマであるかお分かりいただけるともいます。

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天気は快晴のイベント当日、前日入りされた皆さん、そして、早朝から高速道路をドライブされてきた皆さんが会場の駐車場にきれいに磨き上げられたフィアット500を整列駐車し、会場はフィアット500一色に染まりました。

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チンクエチェントミリア(タイムラリー)

開会式の後、いよいよチンクエチェントミリアと呼ばれるタイムラリーのスタートです。
出発は30秒間隔。チンクエチェント博物館代表の伊藤さんの合図で出発です。

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参加者にはあらかじめコースの曲がるところと距離が記載された、通称コマ地図が渡されています。
このコマ地図をもとに指定されたコースを回り、途中で指定されたクイズを解いて戻り、それに掛かった時間が、いかに正確だったかを競うというものです。

コマ地図を読む力、距離を測る力、クイズを解く力、すべてがドライバーのみならず同乗されている友人、家族みんなで協力して解く力が試されます。

我々取材班もコースを同行しましたが、至るところですれ違うフィアット500の仲間たち。
みんな忙しいはずのミニラリーの最中でしたが、我々がカメラを向けると御覧の通り。
全員で手を振ってくださいます。この明るさ、乗りの良さがフィアット500オーナーに共通しているのではないでしょうか。

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タイムラリーの後は、チッタナポリ内の太陽の広場と呼ばれるスペースで車両展示です。
スタッフの誘導で、新旧フィアット500が見事なまでにきれいに整列駐車されていきました。
参加の皆さんが全員ゴールするまでの間、フィアット500のオーナーさん同士の楽しそうな談笑があちらこちらから聞こえてきました。

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楽しい時間もあっという間に過ぎ、閉会式です。タイムラリーで出されたクイズの答え合わせの後、表彰が行われました。

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歴代のフィアット500が展示されるチンクエチェント博物館

チンクエチェント博物館に展示される歴代のフィアット500は、すべて代表の伊藤さんの所有です。伊藤さんは1994年から博物館の構想を練り続け、ちょうど10年前の2001年に開館の運びとなりました。
館内には、日本ではまずお目にかかることのないアメリカ仕様のフィアット500など、数々の旧型500に加え、フィアット500の生みの親であるダンテ・ジアコーサ氏の直筆サインやイタリアの国民的キャラクターである「トッポジージョ」など、希少なグッズが大量に展示されています。

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フィアット500の歴史

フィアットを代表する小型車である500(=チンクエチェント)は、現在までのところ大きく3世代に分類されます。

初代フィアット500は、2人乗りFRレイアウトの小型車として1936年に発表され、まだモノコックではなく、独立フレーム式のボディでありましたが、油圧ブレーキや前輪独立式サスペンションの採用など、当時としては非常に高度なメカニズムを搭載し、イタリア語のハツカネズミの意である「トポリーノ」の愛称で親しまれました。
エンジンは、569ccの小排気量でありながら水冷4気筒で、さらにこれを前輪側にオーバーハングして重心のバランスを取ると同時に、居住スペースの確保と操縦性への配慮などの工夫がなされていました。
イタリアの国民の足として愛され、4人乗り仕様の追加やマイナーチェンジを経て、1955年まで生産が続けられました。
映画「ローマの休日」では、ベスパのスクーターとともに、印象的な場面でスクリーンに登場していました。
なお、この初代フィアット500の開発チームには、二代目フィアット500をはじめ、のちのフィアット車の中心的エンジニアとなる、ダンテ・ジアコーサがいました。

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二代目フィアット500は、そのダンテ・ジアコーサをチーフ・エンジニアとして開発が行われ、1957年に発表されました。モノコックのボディをはじめとする多くのメカニズムを、先行して発売されたフィアット600(セイチェント)から流用していました。
当時、イタリア国民の足としてスクーターが浸透しており、フィアット社は、このスクーターからの代替え促進と、2人乗りであったため市場での競争力を落としていた初代フィアット500の反省点から、5人乗りで、かつフィアット600より安価なモデルの開発を急務としていました。そこで、スペース効率と軽量化の観点から、プロペラシャフトを廃したレイアウトとして、RR方式が採用されました。FF方式も検討されたようですが、当時はまだ、等速ジョイントの信頼性が低く、またコストの面からも採用は見送られました。
なお余談ですが、ジアコーサはこの後、FRレイアウトと同じようにエンジンとトランスミッションとを直列に配し、それを90度、向きを変えて横置きに搭載する、通称ジアコーサ式と言われる、現在のFF式乗用車の主流となる方式を開発します。日本でも1980年代にヒットした、アウトビアンキA112などが、この方式を採用した代表的な例です。
フィアット500のエンジンには、フィアット600の水冷式ではなく、主にコスト面から空冷2気筒式が搭載されていました。しかし、コストダウンのためのこのエンジンの採用は、ジアコーサの意に反していたと言われており、後年、あるインタビューで「あのエンジンの採用したことだけには悔いが残る」と話しています。ところが、このエンジンは、その後フィアット126や初代フィアット・パンダにまでその改良版が採用される、たいへん長寿なエンジンとなりました。ただし、振動と騒音が欠点であり、それを緩和するため、キャンパストップが標準装備されたと言われています。
サスペンションには、フロントが横置きリーフスプリングによるシングルウィッシュボーン、リアがスイングアクスルとコイルスプリングの組み合わせによる4輪独立懸架を採用しており、これもフィアット600のものが流用されました。
また、丸みをおびた独特のボディフォルムは、フィアット600をさらに縮小して仕上げた、ジアコーサ自身の手によるものでした。
発売後、フィアット社によるスクーターからの代替えキャンペーン等によりまたたく間に市場に浸透し、ヨーロッパの各国にも輸出されました。1965年には、それまでの前開きドアを後ろ開きドアに変更するとともに、大規模な改良が加えられたフィアット500F、1972年には最終モデルとなるフィアット500Rを発売し、1977年の生産終了までにおよそ400万台がラインオフする、大ヒットモデルとなりました。
シンプルなメカニズムは、チューンアップの素材としても適しており、アバルト、ジャンニーニ等のチューナーによる高性能モデルがレースで活躍し、フィアット500のイメージアップに貢献しました。
日本でも、古くから熱心なファンに愛され、多くのオーナーズクラブが活動しています。
また、1970年代から80年代にかけて、アニメ映画「ルパン3世」シリーズに頻繁に登場したことで、イタリアの小型車を代表するモデルとしてのイメージが定着しました。

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三代目フィアット500(現行チンクエチェント)は、二代目の生産終了から30年を経て、2007年3月23日にフィアット500生誕50周年を記念してイタリアで発表されました。
プラットフォームをパンダと共用するFF方式を採用し、全体的なフォルムや車内のメーターレイアウトなどに、二代目フィアット500の雰囲気を残しながらも、最新の装備、安全対策が施されており、2008年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー、2009年のワールド・カーデザイン・オブ・ザ・イヤーを次々に受賞し、ヨーロッパをのみならず、世界的なヒットモデルになっています。
また、バリエーションは、通常モデルのほか、フィアット社の伝家の宝刀と言えるアバルトがチューニングを手がけた「ABARTH 500」や、カブリオレモデルの「500C」が加えられ、幅広いラインアップとなっています。

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チンクエチェント博物館は、チンクエチェント・ポーリに加え、様々なイタリア車のオーナーさん向けのイベントを企画・開催しています。そのバイタリティあふれる行動力に頭が下がる思いです。

○フィアットについてはこちらから
フィアット グループ オートモービルズ ジャパン オフィシャルサイト

○フィアット500についてはこちらから
フィアット グループ オートモービルズ ジャパン オフィシャルサイト

○アバルト500についてはこちらから
ABARTH Official web site

○チンクエチェント博物館についてはこちらから

第11回チンクエチェント・ポーリ フォトギャラリー

本記事の取材は、2011年3月に行いました。


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